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生活習慣病の治療と予防

生活習慣病のリスク

予防と改善は“今”からできる

「生活習慣病」とは、食事、運動、睡眠、喫煙、飲酒など、毎日の習慣が影響して起こる病気のことをいいます。
生活のリズムの乱れは、少しずつ身体に負担をかけ、自分では気づかないうちに進行していきます。

症状がない段階でも、血管が硬くなったり(動脈硬化)、心臓・脳・腎臓などの大切な臓器に負担がかかっていることがあります。

「症状がないから大丈夫」と安易に考えている方は多いのではないでしょう。むしろ、症状が出ないまま進むことが多いため、「気づいたときには重大な状態だった」というケースも少なくありません。

放置すると、

  • 心筋梗塞
  • 脳卒中

など、命に関わる病気につながる可能性があります。

生活習慣病は、正しい知識と少しの生活改善で、予防も改善も可能です。今日から始める小さな変化が、数年後のあなたの体を、大きく守ります。

受診を迷っている方へ

このような方は受診をおすすめします。

  • 健診で初めて異常を指摘された方
  • すでに治療中だが、より専門的な指導を受けたい方
  • 合併症が心配で、早めに対策を取りたい方

どのケースでも共通して言えることは、「症状が出てから」では遅いということです。生活習慣病は、早めに現状を知り、適切に対策を始めれば、改善や予防が十分に期待できます。

健診で「要再検査」と言われた方

健診で異常値を指摘されると、不安になったり、「本当に受診が必要なのだろうか」と迷う方も多いと思います。 「すぐに重い病気」というわけではありませんが、そのまま放置してしまうと、気づかぬうちに症状が進んでしまうこともあります。

まずは、専門医に相談し、今の体の状態を正確に知ることが第一歩です。 血液検査や血圧、血糖値などの結果から、生活の中で何を見直すべきかが明確になります。

健診結果をそのままお持ちいただければ、現状を一緒に整理し、必要な検査や対策を分かりやすくご説明します。不安を抱えたままにせず、「知ること」から始めていきましょう。

ご家族に生活習慣病の方がいる方

生活習慣病は、遺伝的な体質に加えて、食事や運動などの生活習慣による影響を受けやすい病気です。「家族に糖尿病や高血圧がある」という方は、ご自身も同じ傾向を持っている可能性があります。

元気なうちに、早めにスクリーニング検査を受けてリスクを把握しておくことが大切です。数値に問題がなければ安心できますし、少し高めの場合でも、早い段階から予防に取り組むことで十分に改善が期待できます。

「今は元気だからこそ」できることがあります。ご家族の健康をきっかけに、ご自身の体も一度見直してみましょう。

「まだ大丈夫」と思っている方

「少し数値が高いけれど、自覚症状もないし大丈夫」と思っていませんか。生活習慣病は、症状がないまま静かに進行する病気です。痛みやだるさなどのサインが出るころには、すでに血管や臓器のダメージが進んでいることも少なくありません。

健康は「問題がない時」にこそ守ることができます。「気づいたときには遅かった」と後悔しないためにも、今から対策を始めることが重要です。

主な病気

糖尿病(2型糖尿病)

糖尿病は、血糖値が高い状態が続く病気です。 最初は症状がありませんが、放置しておくと合併症を生じ、普段の生活に支障をきたすようになります。最終的には週3回の血液透析が必要になったり、失明することもある放置してしまうと怖い病気です。

※いずれかを満たし、別の日の再検査で確認された場合に診断されます。
※ただし、多尿・口渇・体重減少などの典型的な症状がある場合は、1回の検査で診断されることもあります。

糖尿病の主な合併症

  • 血糖高値が続くと、血管・神経が傷つく
  • 三大合併症を招く
    ・網膜症(失明の原因)
    ・腎症(人工透析の原因)
    ・神経障害(しびれ・感覚低下)

※さらに心筋梗塞・脳梗塞などの動脈硬化性疾患を発症する可能性もあります。

高血圧症

高血圧は、血管にかかる圧力が高い状態が続く病気です。 放置すると血管の壁が傷ついて動脈硬化が進み、脳や心臓、腎臓に深刻な影響を及ぼします。 症状がなくても進行していくため、定期的な測定と管理が重要です。

高血圧症の主な合併症

  • 脳出血、脳梗塞
  • 心肥大、心不全、大動脈瘤
  • 腎障害 など

特に脳卒中や心臓発作の大きなリスクとなります。

脂質異常症(高脂血症)

血液中の脂質バランスが崩れると、血管の内側にコレステロールが蓄積し、動脈硬化を進めます。 悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が高く、善玉(HDL)が低い状態が続くと、将来的に心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険性が高まります。

※採血条件(空腹時・非空腹時)によって参考値が異なる場合があります。測定条件を考慮して総合的に判断します。

脂質異常症の主な合併症

動脈硬化性疾患(心筋梗塞、狭心症、脳梗塞)のリスクがあります。

高尿酸血症(痛風)

尿酸は、体内の老廃物の一種で、プリン体の代謝によって生じます。 尿酸が血液中にたまりすぎると結晶となって関節に沈着し、激しい痛みを伴う痛風発作を起こします。

高尿酸血症の主な合併症

痛風関節炎(足の親指の強い痛み)、尿路結石、腎障害など。 発作の有無や合併症のリスクを総合的に判断し、治療方針を決定します。

生活習慣病に関するよくあるご質問

健診で「要再検査」と出ましたが、すぐに病院に行くべきですか?

はい、すぐに専門医の診察を受けることを強くおすすめします。健診の結果は体のSOSです。「異常なし」と診断されない限り、自覚症状がなくても放置すると動脈硬化が進行し、将来的に心筋梗塞や脳卒中につながるリスクがあります。健診結果をご持参の上、お早めにご予約ください。

特に自覚症状がないのですが、治療は必要ですか?

生活習慣病は、別名「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」と呼ばれるほど、自覚症状がないまま進行するのが特徴です。症状がないからこそ、血管の老化が静かに進んでいます。症状が出てからでは手遅れになることも多いため、自覚症状の有無にかかわらず、数値異常を指摘されたら治療が必要です。

糖尿病は一度なってしまうと、もう治らない病気なのでしょうか?

2型糖尿病の場合、完治(完全に治ること)は難しいとされていますが、血糖値を正常範囲にコントロールし、合併症の発症を防ぐことは可能です。特に初期段階であれば、集中的な食事・運動療法で薬が不要になる状態を目指すことも可能です。まずは専門医と一緒に治療目標を設定しましょう。

高血圧で薬を飲み始めたら、一生飲み続けなければいけないのですか?

一概には言えません。多くの場合、薬による治療と並行して生活習慣(減塩、運動、減量など)を徹底的に改善することで、将来的に薬の量を減らしたり、中止できる可能性もあります。しかし、自己判断で中断すると危険ですので、必ず医師の指導のもとで進めてください。

食事療法は厳しいものですか?外食や飲酒は一切禁止ですか?

厳しすぎる食事制限は、かえって長続きしません。当院では、患者さんのライフスタイルを尊重したオーダーメイドの食事指導を管理栄養士が行います。外食や飲酒を完全に禁止するのではなく、「どうすれば楽しんで続けられるか」という視点で、具体的な工夫や回数を提案させていただきます。

血液検査の結果は、受診した当日中にわかりますか?

はい、検査項目によっては当日に結果が出ないものもありますので、ご相談いただければと思います。

仙台市内の大きな病院との連携体制はありますか?

はい。当院は、地域の中核病院である東北労災病院や仙台厚生病院などと密接に連携しています。専門的な検査や入院治療が必要になった場合は、スムーズに紹介できる体制を整えておりますので、ご安心ください。

忙しいので通院が難しいのですが、オンライン診療は可能ですか?

大変申し訳ございません。現在のところ、当院ではオンライン診療には対応しておりません。生活習慣病の適切な診断と治療のためには、定期的な対面での診察と検査が重要であると考えております。ご足労をおかけしますが、ご来院をお願いいたします。